この記事では海外駐在前の準備として、駐在前に日本でやっておくべきことをまとめました。
海外駐在が決まった後に、実際具体的に何をやっていけばいいか迷いますよね。
私の経験をこの記事にまとめました。
海外赴任前に日本で準備しておくべき手続きをもれなくやっておきましょう。
結論
時系列にまとめました。焦らず順に進めていきましょう。
渡航3か月前
3か月前ぐらいから計画的に準備をする必要があります。
引っ越し業者へ依頼&下見
引っ越しは計画的に予定を立てるべきです。特にアメリカは近年物流混乱により、引っ越し荷物の遅延がひどいです。
早めにコンタクトを取れば、まずは業者が下見に来てくれます。だいたいの日程間のイメージを教えてくれます。
荷物の量によって1便目だけで行ける場合もあるようですが、家族帯同の場合は2便で送ることになると思います。
ビザ関連書類作成&提出
ビザに関しては、海外赴任先と連携を取りながら進めました。赴任国やビザの種類によってやり方が大きく異なると思います。
アメリカの場合は、赴任先企業に過去の仕事の経歴に関する内容をまとめて提出することになります。きっちりと書きましょう。
これは海外赴任先の人事の方から聞いた裏話ですが、この経歴書が適当だと赴任先の人事部が困るそうです。やはりビザを取得するにはそれなりの経歴が必要になります。経歴が薄い人は、めちゃくちゃ盛る必要があるから困ると言っていました…。
航空券の予約
私の会社は赴任時と帰任時に限り、ある一定時間以上のフライトはビジネスクラスに搭乗できます。よってアメリカはビジネスクラスでした。
渡航タイミングは自分だけでは決められないので、現所属部署と赴任先の方々と密に相談して決めましょう。
渡航2か月前
ちょっとずつ忙しくなってくると思います。1か月前になるといろいろとイベントが増えてくるので、できることを2か月前ぐらい前から計画的に進めていきましょう。
パスポート
もしパスポートを持っていない、もしくはパスポートの期限が切れているのであれば必ず必要になります。
必要書類は以下です(愛知県の場合)
- 一般旅券発給申請書(受付窓口で記入)
- 戸籍謄本1通もしくは戸籍抄本1通(6か月以内に発行されたもの)
- パスポート用写真1枚(6か月以内に撮影されたもの)
- 本人確認書類(運転免許証等)
- 前回取得したパスポート
- (代理人提出の場合)代理人本人確認書(申請者本人の署名が必要)
みなさん気になるパスポート写真ですが、名古屋駅にある愛知県旅券センターでは隣接されたビックカメラの写真撮影所で撮影、取得が可能でした。
最新情報は以下URLをご確認ください。
なお現在取得済みのパスポートが赴任期間中に期限切れになった場合は、現地の日本大使館で更新することになります。
健康診断
私の会社は会社指定で健康診断を受診しました。本人+配偶者は必須で、子供は希望者のみでした。
一部の国はビザ申請用に健康診断を受診する必要があります。
予防接種
海外生活で感染症にかからないようにするために、また渡航時の条件として予防接種は必要になります。
アメリカは入国に必須となる予防接種はありませんでしたが、私は以下を受けておきました。(2018年末時点)今はCOVID-19ワクチン(2回)が必須ですね。
- A型肝炎(Hepatitis A)
- 成人用三種混合(Tdap)
- インフルエンザ(Influenza)
- MR混合(Measles Rubella Comb)
不用品整理
船便1便目を出す前にいらないものを整理しておきましょう。海外に持っていくモノ、海外にもっていかないモノを区別する必要があります。
特に衣類の整理は大事です。赴任先の気候や服装に対する文化をよく把握しておきましょう。
例えば私はアメリカに海外赴任しましたが、あまりのアメリカ人は冬はダウンにジーンズ、夏はTシャツ、短パンです。
日本のようにおしゃれしている人は都会でしか見かけません。女性もしかりです。
やはり郷に入りては郷に従え、から自然とみなアメリカ人に溶け込む服装になると思います。
そうなると海外駐在は3-5年だと思いますので、3-5年間着ない服が大量発生して、クローゼットで眠ることになります。
私はセカンドストリートのWEBで一括買取してもらいました。
メンズは意外と高く売れたので非常におすすめです。また「ユニク〇なんて売れない」と勝手に決めつけていましたが、意外と値段がついて驚きでした。
漫画と本もこの機会にブックオフで売却しました。
ともに買取大手なのでスピードや対応がよく安心感がありましたので、海外赴任前の余分なトラブルを回避することができて良かったです。
セカンドストリート ブックオフ引っ越し(船便1便目)
前述の通り、船便は2便に分けて送りました。
私の会社は一応容積に制限があり、本人+家族帯同の場合は2回で計600キュービックフィートが上限です。
いまいちサイズの想像ができなかったので、見積もり時に確認したところ、問題なく収まると言われました。
もちろん1便目の方が早く海外につくことになります。
我が家は賃貸マンション住まいだったので、私の海外赴任のタイミングで妻は実家に3か月間居候することにしました。また私は1月に渡航、妻は3月末に渡航。
よって特に荷物を置いておく必要がなかったので、1便目に乗せられるだけ乗せることにしました。
2便目はギリギリまで必要なモノに限定し、割合的には7(1便目):3(2便目)ぐらいになりました。
到着目安は1.5か月ー2か月程度です。2021年以降のアメリカは西海岸の物流混雑の影響で+2-3か月かかることもあるようです。
渡航1か月前
1か月前になるとだいぶ慌ただしくなってきますので、抜けもれがないように準備しましょう。
ビザ面接(アメリカ)
ビザ発行手続きに関してほとんどの処理は赴任先(アメリカ)がやってくれていましたが、赴任地がアメリカの方はビザ面接は受けに行く必要があります。
ビザ面接が行われる米国大使館は、東京、大阪、福岡、沖縄にあり、私は大阪に行きました。
まずビザ面接のアポを取る必要がありますが、私はアポも赴任先の会社がやってくれました。
アポを取ってからおおよそ何日ぐらいで面接ができるかは以下サイトで参照できます。大阪が一番待ちが少ないと聞きました。
もしビザ面接で失敗して、ビザがおりなかったらどうしようと少し不安でしたが、私はほぼ質問されることなく、ビザ面接は終わりました。
ガラス越しにアメリカ大使館の方といくつか質問に回答し、すぐにOKとなりました。
パスポートはいったん大使館に預け、後日ビザ付のパスポートが郵送されてくることになります。
各種金融機関整理
金融機関に関しては、銀行口座、証券口座、クレジットカードが特にどれを残してどれを解約するか迷うと思います。
各種金融機関の手続きや整理については以下の記事にまとめてありますので、ご参考にしてください。
私が継続、解約した金融機関は以下の通りです。
アメリカはクレジットカードの入会ボーナスが非常に魅力的なので、日本のクレジットカードを利用することはまずありません。
海外赴任期間中の各種保険加入申請
基本的に会社が海外旅行保険を家族分かけてくれると思います。
赴任先がアメリカの場合は、海外赴任先の各種保険(家財保険、自動車任意保険、医療保険等)は現地で加入することになると思います。
事前に会社の人事部に確認しておきましょう。
国際免許証取得
海外赴任先で自動車を運転する必要のある方は必須です。おそらく北米、欧州の海外赴任者が該当すると思います。
有効期限は1年間なので、海外赴任後にできるだけ早く現地の免許証を取得する必要があります。
アメリカで何かあった際にアメリカの免許証ではなく、国際免許証を出すとトラブルになることもあるそうです。「そんな国際免許証なんて知らない」となることもあるそうです。
国際免許証申請に必要な書類は以下の通りです。
- 国内運転免許証(有効期限1年以上のもの)
- 写真1枚(5cm×横4cm、6か月以内に撮影されたもの)
- パスポート(ビザ申請によりパスポートを提示できない場合は、顔写真ページのコピー)
- 印鑑(認印)
- 運転免許証交付申請書(窓口で記入)
- 手数料2,350円
引っ越し(航空便)
飛行機を使った引っ越しです。海外についてすぐに使いたい衣料品や生活品を中心に入れるべきですね。
期間は発行から到着まで約2-4週間程度でつきます。
早く送りすぎたとしても、業者が倉庫で保管してくれるのでそこまで気にする必要はありません。
私の会社は本人30㎏、配偶者30㎏、その他で20㎏/人でした。
航空便は飛行機に乗せるのでサイズではなく、重量制です。
本人と、配偶者はそれぞれ別のタイミングで出荷可能です。
出国1-2週間前
出国1-2週間前になると、もはや地に足がつかなくなります。
できることはそれまでにすべて終わらせておき、このタイミングでしかやれないことに限定していきましょう。
引っ越し(船便2便目)
最後の荷物を送る便です。
我が家は私は1月から海外赴任、妻は3月末からで1-3月は実家で生活をしていました。
よって船便2便目は私の赴任の2週間前の12月中旬に送りました。このタイミングでそれまで住んでいた家はからっぽになります。
もし配偶者がもうしばらくその家に住む場合は、船便2便目は配偶者の渡航の直前になると思います。
私の船便は2便とも順調に来ました。
- 11月中旬日本初 → 1月中旬アメリカ着
- 12月中旬日本初 → 2月中旬アメリカ着
非居住者申請(住民票の除票)・戸籍謄本取得
海外勤務期間が1年以内の場合は、住民票の除票は不要です。
一方で大半の方は1年以上になると思うので住民票の除票が必要となります。
渡航の14日前以降に、市町村の役場で海外転出届を提出しましょう。現住所の住民票は「除票」となります。
海外転出手続きの際に必要なモノは以下です。
- 身分証明ができるもの(運転免許証、パスポート、個人番号カード、住民基本台帳カード、在留カード、健康保険証など)
- マイナンバーカード、住民基本台帳カード
マイナンバーカードと住民基本台帳カードは、国外転出にともなって廃止されるため役所へ返納することになります。
またこのタイミングで戸籍謄本も入手しておくことをおススメします。
アメリカで在留証明を発行する際に必要だったり、時々必要になるケースがあるからです。
出国前直前
出国前直前にはこのタイミングでしかできないことだけを残すようにしましょう。
携帯電話解約 or 番号預かりサービス
スマホ契約を解約する必要があります。
2022年7月時点での各キャリアごとの対応は以下の通りです。
キャリア | 月額費用(税込み) | 手数料(税込み) | 申請方法 | 最大保管期間 |
---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 429円 | 3,000円 | 窓口 | 5年 |
ドコモ | 440円 | 1,100円 | ドコモオンライン手続き・窓口・電話 | 3年 |
au | 409円 | 2,200円 | 窓口 | 5年 |
ワイモバイル・UQモバイル・格安SIMには電話番号保管サービスがありませんので解約する以外にありません。
私はソフトバンクだったため番号お預かりサービスを選択しました。
5年間まるまる預けると429円×12か月×5年間+3,000円=28,740円発生します。
当時は2年契約途中で解約すると違約金がかかったのですがそれでも10,000円程度でしたので、今思えば電話番号にそこまでこだわりが無かったので解約しても良かったと思っています。
私有車の売却 or 譲渡
私有車の売却、譲渡はタイミングを見計らう必要があります。利便性から極力ギリギリまで車は所持していたいですよね。
最終的に私は一括査定サイトに出して数社見積もりをしてもらったうえで、ガリバーで売却しました。
10年で10万キロ乗ったカローラフィールダーだったので大した値段はつかないだろうと思っていましたが、20万円で売れたことを覚えています。
ガリバーに決めた理由はもちろん査定額が高かったこともありますが、「アプリに掲載して1-2週間様子を見ても良いですよ」とご提案してもらえたからです。
やはり売るからには少しでも高く売りたかったので、そういう気持ちを汲み取ってくれたのが決め手ですね。
カリバーで35秒WEB査定家の引き渡し&公共料金解約
賃貸の場合は家の引き渡しのタイミングも事前に検討しておく必要がありますね。
私は1月4日に渡航したので12月年末は実家にお邪魔もらうしていました。
年末年始は不動産業者もお休みに入るので、タイミング的には28日ぐらいが退去立ち合いの最後になると思います。
不動産業者だけでなく、ガス業者、電気業者、水道業者、インターネット業者に対しても解約手続きが必要となります。
近年インターネットでもできるので積極的に使っていきましょう
最後に
海外赴任の引っ越しは通常の引っ越しと違って、新居が日本にないのでタイミングが難しいですよね。
上記の私の経験が少しでも参考になればと思います。
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