日系メーカーに勤務しているジェイ(@Jay19878)です。31歳で海外赴任になり、現在はアメリカでプロジェクトマネジメントを担当しています。
グローバル企業に勤務している方、グローバル企業に転職して海外業務を担当したいと思っている方、海外駐在を経験してグローバルな仕事を経験したいと思う方は多いと思います。
今後グローバル化が一層進む中で、海外赴任を希望する人が増えてくると思います。
そんな中で「海外赴任者に選ばれるためににはどのようなスキルが必要なんだろう?」と疑問に感じませんか?
しかし、誰でも簡単に海外駐在ポジションを手に入れられるわけではありません。
海外駐在にどれだけ英語力が必要?
海外駐在のためにTOEICは何点ぐらい取っておけば大丈夫?
海外駐在員に選ばれるために自己啓発をしておくべき?
この記事では海外駐在に必要とされるスキル4選を人事部が見ている視点も含めてまとめてみました。
31歳で海外駐在したジェイが海外駐在員になるために必要な準備事項を共有いたします。
海外駐在員に必要なスキル:精神力・コミュ力・語学力・体力
結論、私の経験上、以下4つが必要とされるスキルです。
- 精神力(メンタル)
- コミュニケーション能力
- 語学力
- 体力(バイタリティー・健康な身体)
えっ?そんなことかよ!?と思われたかもしれません。
ただ私の周りで海外駐在がうまくいっている人たちはみなこの4つのスキルを持ち合わせています。
語学力以外は普通の会社員でも必要とされるスキルですよね。
そうです。普段の仕事をうまく回せる人が海外駐在員に選ばれるのです。
海外駐在員に必要なスキル①:精神力(強靭なメンタル)
海外駐在員にまずもっとも必要とされるスキル、それは精神力(強靭なメンタル)です。
なぜなら海外という異国でやっていくためには強い精神力がないとやっていけないからです。
以前、会社の人事に直接聞いたことがあります。海外駐在員を選ぶ際に一番重視するポイントは何かと。
返ってきた答えは「メンタルの強さ」でした。
また先日日本から役員が来た際に、海外駐在員と面談をしていたときの話です。
面談中にメモを取っていたので「何をメモしているんですか?」と冗談交じりに聞くと「メンタル〇×評価をつけいている」と笑いながら答えてくれました。
厳しい話、会社としては選んだ海外駐在員が1年そこらで日本に帰任すると余分なコストが発生してしまます。また会社として人事部はなぜそのような人材を選んだのかと問われることになるかもしれません。
もちろん海外駐在を推した部署のトップもそういった目が向けられてしまう可能性があります。
海外駐在はストレスフルな出来事にあふれています。そういった困難を乗り越える力を持っているかどうか、という目線で会社はあなたが海外駐在にふさわしいかチェックしていることでしょう。
海外駐在員に体育会系出身者が多い事にも納得です。彼らは学生時代から厳しい環境で生き抜いてきていますからね。
以下、具体的にどんなメンタルの強さが必要とされるかシチュエーション毎にご解説します。
初めてだらけの海外で生活面だけでなく仕事もこなすメンタル
海外生活を始めるとまずはそもそも生活する環境がガラリと変化します。今まで日本で生活する中で当たり前だったことが当たり前でなくなります。
日本ではストレスなくできていた行政手続きはうまくいかず、銀行口座の開設も自分一人でやるには一筋縄ではいきません。
郵便物は届かず、家の修理業者は時間通りに来ず、冷暖房機器が壊れたり、日本では起こらないことが日常的に発生します。
さらに家族が帯同の場合は子供の学校の手続きや通院など、なかなか体力が必要になり苦労が多いです。
そんな中私生活が大変な中でさらに仕事・業務をこなしていくことが駐在員は求められてしまうのです。
とりわけ駐在開始当初はストレスフルな生活が続くことになるでしょう。実際に赴任後1年以内に日本に帰任する人も数名見てきました。
(ある人はストレスを抱えすぎて十円ハゲができていました。無理はしてはいけません。体に不調が出てきたら直ぐに周りの助けてくれる人に相談しましょう。)
一人でも負けずに立ち向かえる心の強さ
海外駐在先で直属の担当業務の日本人上司がいることはあまりないと思います。
私のアメリカの上司は日本人ですが、別部署出身者のため私の業務は細かくはわかっていません。
よって自分の業務で起きた課題や問題は自分と現地スタッフで解決する必要があります。
現地スタッフと良好な関係性が築けていれば一人では無いですが、結局は一人で立ち向かう必要のあるケースが多々発生するのが海外駐在員の運命です。
現地スタッフとやりあっていける心の強さ
海外駐在員の役割の一つは日本と海外法人をつなげる役目です。
日本から確認依頼を受けた際に、現地スタッフに落として情報を引き出す必要があります。
「普通にこれ確認しておいてください」とメールを打つだけで返信してくれる現地スタッフは一握りで、ほとんどいないと思った方が良いです。(あなたが直接のレポートライン上の上司であればやってくれかもしれませんが)
私の例だと、私にはレポートラインに入る部下は一人もいません。レポートラインから外れており、ローカル組織図からは外れたところにいます。
アメリカ人はレポートライン以外の人間から仕事の指示を受けることはまずありません。そんな中に割り込んでいく必要が駐在員にはあります。
こういった、日本から受けた依頼に回答するべく現地スタッフから情報収集をすることが必要になってしまうのです。
私も駐在直後は現地スタッフとの間の信頼関係が0だったので、苦労することが多々ありました。
そんな中でも自分なりに解決策を見つけ、文化の違いも理解したうえで、現地スタッフと一緒にやっていくことになります。
さらに現地スタッフと意見が衝突することもあるかもしれません。私も意見が合わず現地スタッフと激しく意見をぶつけあうこともあります。
アメリカでは自分の意見を持ちそれを主張することは良いことなので積極的に意見を交換していくことが必要です。
逆に会議中や議論の場で何も言わないことは相手の話を聞いていないと理解されてしまいます。
海外駐在員に必要なスキル②:コミュニケーション能力
海外駐在員に選ばれる
海外駐在になると今まで生活してきた日本とは違う国、文化のもとで業務を遂行することになります。
異文化を理解したうえで現地スタッフとうまくやっていける力が間違いなく必要になってきます。
さらに現地スタッフだけでなく、実は日本人ともうまくやっていく力も非常に重要です。
海外スタッフとの関係性だけでなく、実は同じ海外駐在員日本人や日本本社とも良好な関係が築く必要があります。つまり誰とでもうまくコミュニケーションがとれる人材が必要とされるのです。
現地スタッフとのコミュニケーション
もちろん語学能力があることに越したことはないですが、それ以外にもコミュニケーションする術はいくつもあります。
例えばすれ違った時はニコッと笑顔でHiと言う、これだけで現地スタッフからの評価は変わります。
先日現地スタッフから「なんであの日本人はフロアですれ違っても下を向いて俺のことを無視するんだ?知らない人ならともかく、仕事でいつもやり取りしている俺にだぞ!」と真剣に不満を私に話をしに来ました。
アメリカはたとえ知らない人でも道路であっただけでもニコッとしてHiと言ったり、手を振ったり日常的にします。そういう文化なんです。
一方日本では知っている人であってもすれ違い際には挨拶しないこともありますよね。
アメリカではこういったふるまいは「自分のことが嫌いなのかな?自分に怒っているのかな?」と受けて取られることもあります。
こういった部分は郷に入りては郷に従えの考えで、現地のコミュニケーション手法に合わせる必要がありますね。
同じ海外駐在日本人とのコミュニケーション
意外と難しいのが同じ境遇の海外駐在日本人とのコミュニケーションです。
駐在すると狭い日本人コミュニティの中で半ば共存生活ともいえる生活を送るようになります。
これはお互い支えあっていけるというメリットと逆にうまく関係性を構築できない場合のデメリットが潜んでいます。
狭いコミュニティーの中にはなってしまいますが、どうしてもお互い支えあっていかなければならない状況に直面します。
わからないことがあった際に一番てっとり早く聞けるのは日本人です。日本語で認識違いなく確認することができるからですね。
やはり日本人とも協調してやっていけるコミュニケーション能力も必要です。
日本(本社)とのコミュニケーション
現地スタッフが我々駐在員に求めている一番重要な役割とは日本本社とのやりとり&調整です。
日本本社を知っている駐在員が、最短ルートで知りたい内容を聞き出してくれることを現地スタッフは駐在員に期待しています。
実際は海外にいると日本からイラっとするメールや依頼がわんさかやってきます。朝のメールチェックは億劫な気持ちになること間違いなしです。
これにいちいち反応していたらキリがありません。
時々日本本社に対して威圧的なメールを送ってしまいそうになりますが、ここはアンガーマネージメントでぐっとこらえて、そっと下書きボックスに入れておくように心がけています。
なぜなら95%日本からの依頼を受ける身であったとしても、5%はこちらから日本に助けてもらいたいことも出てくるからです。
そういった際はちゃんと日本本社に助けてもらえるように常日頃から良好な関係性を構築する必要がありますね。
コミュニケーション能力を高める方法
海外と日本の違いを理解しておくことは非常に重要です。
海外駐在員として現地スタッフとの関係性をよくするためには、まずは日本との文化的な違いをきちんと理解する必要があるでしょう。
私は海外駐在が決まったのちに3-4冊異文化理解の本を読みましたが、こちらが一番わかりやすく、読みやすかったです。特に日米中のカルチャーマップはアメリカでビジネスをするうえで大変参考になりました。
人とコミュニケーションをする、関わる上でおススメするビジネス書は「人を動かす」です。
社会人の必読書ともいえる書籍ですね。海外駐在だけでなく、様々な場面で役に立つビジネス書です。私もキンドルで購入し何度も読んでいます。
ストーリーがエピソード中心なのでイメージしやすく、実践に取り入れやすいことがおススメする理由です。
海外駐在員に必要なスキル③:語学力(英語)
海外駐在員にとって語学力(英語)も必須スキルです。
言葉が話せないと海外で仕事ができません。
現地スタッフも英語が話せない駐在員が来ると困ってしまいます。「日本に聞きたいのに自分の言っていることを理解してくれない」「逆に何か質問をされているが何を言っているかわからない」等
英語ができると、仕事が断然、数倍ラクにもなります。
- スピーキング能力:現地スタッフに言葉で素早くスムーズに間違いなく説明、依頼ができる。
- ライティング能力:メールや資料作成時間を短縮できる。
- リーディング能力:大量の英語資料を即時理解できる。
- リスニング能力:相手の言いたいことを理解でき、即時反応できる。
実際に私は英語に慣れた駐在半年後から明らかに仕事がスムーズに回るようになりました。
語学力(英語力)は事前に磨いておきましょう。
海外駐在員に選ばれるためにTOEIC730点を目指す
海外駐在員に選ばれるために一番手っ取り早い方法はTOEICの点数を730点以上にしましょう。
730点以上あれば人事の目に留まる可能性が高くなります。
会社の人事部や自部署の上司は、語学力(英語)を海外駐在の判断材料の1つとしていることは間違いありません。
TOEICのスコアが高いと海外駐在に近づけるでしょう。
以下TOEIC公式サイトからの引用です。(一財)国際ビジネスコミュニケーション協会)
人事制度上の海外赴任要件をTOEIC L&R730点としています。(双日株式会社 人事部
https://www.iibc-global.org/toeic/corpo/case/com/expatriate.html#:~:text=%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E5%88%B6%E5%BA%A6%E4%B8%8A%E3%81%AE%E6%B5%B7%E5%A4%96,%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%92%E8%A8%AD%E3%81%91%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82
TOEIC730点達成に向けたおすすめ勉強法
ではTOEIC730点達成に向けたおすすめの勉強法をご紹介します。
自習が継続できる人は、この3冊をひたすらやりこんでください。
この3冊をやりこむことができたらTOEIC900点も超えられると思います。
自習が継続できない人は、TOEIC特化型オンライン英会話をおすすめします。
特にKIRIHARA Online Academyは一般的なオンライン英会話と比べて、TOEICや英検に特化している点がおすすめできます。
KIRIHARA Online Academyとは…
- 出版社「桐原書店」が開発のTOEIC・英検に特化した、オンライン学習プラットフォーム
- 2か月でスコアアップ・合格を実現させる短期集中型のカリキュラムを提供
Kirihara Online Academyの強み
- 短期集中(2か月)でTOEICのスコアを伸ばせるコース
- 信頼の桐原拠点の教材を使った自宅学習とオンラインレッスン
- 日本人講師による学習管理や英語䛾アドバイス
KIRIHARA Online Academy概要 | |
---|---|
コース | ・TOEIC®L&Rテスト730点突破コース ・TOEIC®L&Rテスト500点~600点突破コース |
コース料金 | 44,000円(キャンペーン中は33,000円!) |
期間 | 2か月(1レッスン50分、8回) |
教材 | ・書き込みドリル(スコア650) ・DataBase TOEIC ・公式問題集8 ・FACTBOOK ※キャンペーン中は書き込みドリル、DataBase TOEIC、FACTBOOK 無償プレゼント(約5,500円分) |
講師 | 日本人 |
専用アプリ | なし(レッスンはスカイプ使用) |
無料体験 | レッスン1回分 |
一般的なオンライン英会話の講師はTOEICを知らない外国人講師だけど
KiriharaはTOEICの指導実績のある日本人講師が担当してくれるから安心感があるね
TOEIC730点を超えたら
海外駐在の声がかかることを待ちつつ、オンライン英会話を活用したスピーキング学習に特化していきましょう。
実際は私は駐在4年目の今でも英語に苦労はしています。特にスピーキングは永遠の課題です。もっとスマートかつストレートに表現できればなぁ…と日々思っています。
私は駐在前、駐在後しばらくは、スピーキング能力を高めるためには、オンライン英会話を継続していました。
オンライン英会話も使い方次第で、何倍も効率化して英語を習得できることが可能です。
私のオンライン英会話の活用法を以下の通りご紹介します。4技能をすべて習得できるように作戦立ててレッスンを受けていました。
10社以上オンライン英会話を受講した中でのおすすめは以下の記事にまとめています。
海外駐在員に必要なスキル④:バイタリティー・健康的な体
社会人生活を送る上でも健康的な体をもつことは大事です。身体は資本です。
海外駐在員で体の弱い人は事実あまり見かけません。
メンタル(精神)面も重要ですが、身体的に健康であることも海外駐在員に選ばれる1つの条件に十分になります。
普段から十分な睡眠時間を確保することや、ジムに通うことで健康的な身体を維持できるように努力しましょう。
あれ?業務知識は…?
これまでこの記事をご覧になって、肝心の業務知識は?と思われるかたもいらっしゃると思います。
もちろん業務の知識は必要です。
社会人としてエクセル、パワーポイントなどを扱える事務処理能力と、各種業務を遂行する上で必要な知識は必須です。
ただし今まで記事に挙げていた項目ができる社員は総じて業務知識はみな習得しているはずです。
メンタルが強く、コミュニケーション能力が高く、語学にたけている人は、現地に行ってから多少わからないことがあっても自ら果敢に積極的にトライして答えを導けるはずです。
よって今回はあえて5選にはせずより絞るために業務知識は外しました。
まとめ
メンタル、コミュニケーション能力、語学力、健康な身体が海外駐在員に必要なスキル4選でした。
どれも今日何かを開始して劇的に変えられるものではありません。
ただ今日から意識を変えることで少しずつ変えていけるものだと思います。
最近のいわゆる”できるビジネスマン”はこの条件をクリアしている人、クリアしようとしている人が多いと感じます。
みなさんもできるサラリーマンを目指すと同時に海外駐在員も併せて狙っていけるようにぜひチャレンジしてみてください。
もし海外駐在員に選ばれたら以下の記事をぜひご覧ください。
みなさんが気になるであろう海外駐在員の年収事情に公開した記事はこちらです。
ではまた次の記事でお会いしましょう。ご拝読ありがとうございました。
コメント