海外駐在が決まった方、海外出向の可能性が高まってきた方、英語に対する不安や心配が募っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
留学経験のあったり英語に自信にあるわけではなく、今まで純ジャパとして英語は義務教育や大学の授業だけで終わってきた方々、私も同じ気持ちでした。
そして海外駐在の内示は早くて半年前、遅いと2か月前なんてこともあると思います。
英語が得意じゃないのに海外駐在になってしまったー!
外国人と英語で仕事ができるか不安だー!
私も海外出向の内示を受け取ったときはTOEIC525点で、それまで英語を話したことなんてほとんどありませんでした。
海外駐在前に不安で不安で仕方なく、いろいろな勉強方法をインターネットでかき集め、良いと言われるものは片っ端からやっていきました。
正直ムダなこともいっぱいやってきました。
ただムダなことをやった分だけわかることがあるんです。
そこでこの記事は海外駐在前にやって良かったことだけを凝縮しています!
いろいろなことをやりすぎるのではなく、ここでは「外国人との英語会議で発言できるまでことを一つのゴール」とします。(詳細はのちほど)
”英語会議”にターゲットを絞り、3-6か月で目標達成できることを目指しましょう!
外国人と英語で会議ができるようになるといっちょまえな感じじゃない?
まずは自己紹介と私の英語力
アメリカ駐在する前はどちらかと言えば英語に苦手意識のあるよくある普通のサラリーマンでした。
海外から出張者が来ても、英語がペラペラな後輩にすべてを任せて、自分は後ろで静かに黙っているタイプです。
やれることと言えば、伝わるかわからない英語資料をそれっぽく作って、メールで送って終わり程度です。
駐在4年目の今、駐在員としてアメリカ人とビジネスをする上で、問題ないレベルの英語力には達していると思います。
プロジェクトマネージャーという職種であるため、自分がWEB会議案内を開催し、日々プロジェクトの進捗を関係部署にフォローしていく必要があります。
つまり英語で会議を仕切らないといけないのです。このレベルに至るにはかなり努力しました。
もちろん未だに英語で苦労することは多々あります。
例えばネイティブ同士が普段話すスピードの会話は100%聞き取ることはできません。
これはスラングワードが多いため、ビジネスでは使われない表現をしているためです。
スラングを理解できるまでの英語力は駐在員には求められていませんのでご安心を!
結論:やるべきこと
詳細は下に書いてありますが、先に結論だけご紹介しておきます。
- STEP1:簡単な英文法書
- STEP2:英単語
- STEP3:スピーキング(瞬間英作文、フレーズ集テキスト、音読)
- STEP4:総合強化(オンライン英会話、海外ドラマ)
簡単な英文法書
なんでもOKです。まずは薄い(ここがポイント)の英文文法書を流し読みしてください。
1週間で終わらせましょう。
わからない文法があればあとで読み返すイメージでOKです。
私は↓を買って数回読み返しました。
英単語
DUOをおすすめします。ただすでに持っているものがあればそれを使ってもOKです。
DUOは復習用CDが優秀です。これをもっていると英単語習得速度が3倍になります。
スピーキング(瞬間英作文、フレーズ集テキスト、音読)
瞬間英作文:どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
絶対にやってほしいです。あとあと考えると自分の中で一番やって良かった教材はこちらでした。
英語の文法で話すクセを脳に覚えさせるためにやりましょう。
音声をやりましょう。日本語→英語を使いましょう。
フレーズ集:英会話ペラペラビジネス100
このフレーズ集は本当に使えます。
このフレーズで会議中になんど助けられたことかわかりません。
これも音声を使いましょう。まずは聞き流しでもOKです。
音読:みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング
音読をすると確実にスピーキングが流ちょうになります。
テキストはどんどん話すための瞬間英作文と同じ作者です。
音読のやり方もテキストに細かく書かれているのでそれに従ってください。
総合強化(海外ドラマ、海外ドラマ)
オンライン英会話:以下の記事におすすめをまとめました。ぜひご覧ください。
ニーズ | スクール種類 | おすすめ1 | おすすめ2 |
---|---|---|---|
ビジネス英会話を学びたい人 | ビジネス英会話に定評のあるスクール | Bizmates | |
英語を反射的に話せるようになりたい人 | カランメソッドのあるスクール | ネイティブキャンプ | QQ English |
英語ネイティブ圏に行く予定の人 | ネイティブレッスンのあるスクール | Cambly】 | ー |
英会話慣れしたい人 | レッスン受け放題のスクール | ネイティブキャンプ | ー |
海外ドラマ:Friends、How I met your mother
定番のフレンズか私の個人的なおすすめはHow I met your mother(邦題:ママと恋に落ちるまで)です。
FriendsはU-NEXTかHuluで、How I met your motherはDisney+で視聴可能です。
目標:「外国人との会議で英語で発言できる」=いっぱしの駐在員
なんで英語で会議だけにしぼるの…?
思われる方もいるかもしれません。
今から英語学習者あるあるを言います。
いろいろな勉強法や参考書に手を出す
私も同じでした。読んでいない買っただけの参考書が積まれていました。
そこで、海外で仕事をするうえで目指す姿をいったんしぼりましょう。
日本人は英語メールのやりとりや、英語資料の作成はけっこうみんなできます。
一方で、会議などで話すことにコンプレックスを抱えている人が多いです。
ただこれが海外にいったらもっとも重視すべきスキルです。
ネイティブスピーカーだらけの形式ばった会議で発言をするのはかなり勇気が必要になると同時に、自分の英語力に自信が無いとなかなか割り込んでいけません。
アメリカ駐在歴4年目の私からするとこれができる日本人駐在員は意外と少ないよ
英語会議に必要とされる英語3技能
英語で会議をするためには、スピーキング・リスニング、ライティングの能力が必要になります。
日本人が一番得意なリーディングは英語会議ではできなくても何とかなります。
- リスニングで理解した内容に対して、自分の意見を英語で伝えるスピーキング能力
- 中学英語でOK、文法が100%正しくある必要は無い
- 会議の流れを止めない程度でテンポよく話す必要あり
- 発言するためには、英語会議の内容を聞いて理解するリスニング能力が必要
- 話す前に会議が英語で何について議論されているか理解が必要
- 100%理解は不要。ただし70%程度以上は理解しないとついていけなくなる
- 英語で100%正確に伝えることは正直不可能なので英語資料で補足できる能力も必要
- 日本語でも言葉だけで伝えることは難しいのと同じ
- 最近はWEB会議で資料共有が簡単にできるので資料共有を使わない手は無い!
- 英語会議ではそこまで必要とされない(WEB会議で共有された資料を理解する程度)
- スピーキングができれば、口頭で聞いて内容を確認すればOK
- グーグル翻訳などの翻訳機能と精度が飛躍的に向上
まずは自分のサムライイングリッシュに自信を持つ
日本人はシャイな気質なので小さい声でボソボソと話す人が多い傾向にあります。自分もそうでした。
しかしその考えを改めたきっかけがありました。それは色々な国籍の人たちと英語会議をした経験からです。
私が完全な米系企業との会議に出席することも多くあり、今まで聞いてきたノンネイティブの英語は数知れず。インド、ドイツ、フランス、フィリピン、中国etc.
初めてインド英語を聞いたとき20%程度しか理解できませんでした。
自分の英語力はここまでか…と思っていた矢先、会議後に参加していたアメリカ人のネイティブに「彼(インド英語)、なんて言ってたの?」と聞くと答えは「俺も50%程度しかわからなかった…」と言っていました。
インド英語を話す彼は一見流ちょうにペラペラと英語を話し、話すテンポはネイティブ並みに速いです。そして何より彼らの話す英語に自信が感じられました。
むしろ「なぜ私の英語を理解できないんだ?君たちはネイティブスピーカーだろ?」と言っているようにも聞こえました。(気のせいだと思いますが)
一般的な日本人は日本の義務教育で英語を勉強してきた人は日本語発音になってしまいます。
ただ最初は日本語発音でも気にせずどんどんサムライイングリッシュで話しましょう。
徐々に日本人英語が伝わらないポイントがわかってきます。RとL、Thの発音だとか。そこで直していけたらOKなんです。
いっぱい失敗しましょう。英語が上手な人はみんなたくさん失敗してきている人です。
- 英語は大きな声ではっきりと
- 英語が伝わらなかったら、なぜネイティブスピーカーなのに彼らはわからないんだと思い込む
- いっぱい失敗する
第2言語者の英語でOK、ネイティブを目指さない
英語学習者でネイティブと同じレベルを目指したい方を時々お見掛けします。ネイティブレベルを目指すことはやめましょう。途方もない努力が必要です。10年以上たっても無理かもしれません。
ネイティブレベルを目指さなくとも、教科書、参考書通りの英語でも十分伝わります。カッコいい英語は不要なんです。
「長いフレーズを話せた方がかっこよく聞こえるし、現地スタッフも喜ぶと思われているかもしれない」とそんなことは考えなくて最初はOKです。
むしろ難しい英語表現を使うより、簡単な単語や表現で明確に意思を伝えることほうがよっぽどコミュニケーションを上手にとることができます。
英語は3語で本当に十分に伝わります。この本は英語教材という感じではないですが、私の好きな英語本の一つです。
簡単にS主語+V述語+O目的語で話すコツを教えてくれる本です。
- ネイティブレベルを目指さない
- 難しい単語や表現を覚える必要は今は無い
- 簡単な表現で明確に意思を伝えよう
最終目標:英語で会議を仕切る(ファシリテーターになる)こと
英語で現地スタッフとの会議を仕切れるようになれば、一人前駐在員と認められるでしょう。
私はプロジェクトマネジメント担当なので、トラブル発生時に関係部署との進め方の意見を出し合い、関係者の合意を取る会議が多くあります。
私が今勤務しているアメリカ現地法人に日本人駐在員は約15名いますが、現地スタッフと英語で会議を仕切れる人は私含めて2-3名程度しかいません。
つまり現地スタッフとの英語会議を仕切ることができれば、海外駐在員の上位10%には入ることができますね。
「英語会議を仕切る」を最終的には目指しながらも、まずは「英語会議で発言できる力」を習得しましょう。
- 目先の目標は「英語会議で発言する力を習得すること」
- 海外駐在後に英語会議を仕切ることを目指す
英語学習の敵は勉強時間確保、継続力、集中力
まずはやらないことを決める
いきなりですが、まずは海外駐在前の3-6か月と限られた英語学習時間の中でやらないことを決めましょう。
リーディングは後回しにしてOKです。
なぜならすでに日本人はリーディングは義務教育の中である程度力があるのと、現代はグーグル翻訳という優れたツールがあるので最大限利用しましょう。
駐在先が大学教授とかでない限り、まずはリスニングとスピーキングにフォーカスしましょう。
英語学習初心者はあれやこれとついつい手を出してしまいがちです。そんな方に「駐在員が英語学習でやらなくていいこと5つをまとめた記事はこちらです。
社会人の平均勉強時間は1日6分
総務省が調査した平成28年社会生活基本調査によると日本人の平均勉強時間は1日6分です。
普段仕事をしながら英語を勉強するのは大変ですよね。私もこの英語学習をするまでは自己啓発なんて全く考えたことすらありませんでした。
だけど1日6分以上英語勉強をすればあなたは平均以上です。よってまずは1日6分を続けてみましょう。
まずは毎日5分を継続する
70%程度理解できる簡単な中学英文法をおさらいするテキストや、スマホアプリを使った英単語学習をおすすめします。
決していきなり海外ドラマを英語字幕で見始めたり、分厚い英文法テキストを買わないようにしましょう。
自分ができることを一日5分から、そして10分、次に30分、と少しずつ増やしていき、最終的には1時間ー2時間毎日英語を学習する習慣を作りましょう。
英語を勉強しないとむずむずしてなんだか気持ち悪くなったら、それは習慣化できている証拠です。
オンライン英会話を毎日強制的に予約を入れると30分は確保できます。
意思が弱くてついついさぼってしまう方は、コーチング型英語トレーニングがおススメです。相手がいると続けようという気持ちになります。
スキマ時間を有効活用
忙しい社会人はスキマ時間を有効に活用することを心がけましょう。
私は車通勤だったので、会社の行きと帰りの車の中では、常に英語のシャドーイングをしていました。
また朝通常より少し早く駐車場に着いて、テキスト読みながら音読していました。
電車通勤の方は声が出せないので、スマホで単語の練習やYoutubeの文法解説動画の視聴がいいともいます。
家でソファでくつろいでついつい始めてしまうスマホタイムを少しずつスマホアプリ学習にシフトしてみませんか?
このアプリはスピーキングに特化したトレーニングができます。1週間無料ですべての機能が試せるのでまずはインストールしてみて、続くようでしたら使ってみてください。
スマホで話せるAI英会話【スピークバディ】英会話学習は机に向かってやる必要は無い
英会話学習は通常の勉強とは異なり、書く必要がないので、机に向かう必要は必ずしもありません。
英文法テキストを読んだり、テキストを見ながら瞬間英作文をしたり、英単語を覚えたり、英語ドラマを見たりと、ソファに座りながらがらでもできてしまいます。
英語を”勉強”と捉えるのではなく、娯楽の中に取り入れることが理想です。
英語ペラペラの友人は、もとからドラマ好きで、海外ドラマを見始めたらハマり、英語で見て、マネするうちにリスニングとスピーキングができるようになったそうです。
そもそも勉強という感覚をなくしてみてもいいと思います。好きなことをやっているうちに英語が身につけばそれがベストですね。
勉強の履歴をアプリにつけよう
自分の英語時間を見える化しましょう。これは体重を減らしたいときのレコーディングダイエット(毎日体重計に乗る)と同じ理屈です。
私はStudyplusというアプリで英語学習した時間を家計簿のように登録していました。
これで自分がどれだけ頑張ったかが見える化されます。
少ない日は翌日に挽回したり、土日になんとか帳尻を合わせようという気持ちにしてくれます。
自分が英語学習を継続できたのはこれのおかげと言っても過言ではありません。
これは絶対に入れるべきアプリです。オンライン英会話などの一部アプリは自動的に連携してくれます。非常に便利です。
- やらないことを決める(リーディング)
- 5分から初めて、少しずつ延ばしていく
- 英語の”勉強”とせずに趣味や娯楽の中で英語が習得できることが理想
- 英語を習慣化
英語学習習慣化がどうしてもできない人にはコーチング英語をおすすめしますが、高額なので最終手段としておきましょう。
新米駐在員に必要な英語力は?どれだけの英語力が必要とされるか?
現地ローカルスタッフの期待値
日系企業であれば新米海外駐在員に対して現地ローカルスタッフは気を遣ってゆっくり話してくれる人が多いはずです。
ただし日系歴が長い人に限ります。日系歴が短い現地スタッフはそんなのお構いなしに超特急ペースで話しかけてくることもあります。
そういった場合は素直に「もう一度ゆっくり言って」とお願いしましょう。そうするとたいていの人間は、こいつはあまり英語が分からないからちょっと手加減してやろうと、思ってくれます。
つまり彼らは気を遣ってゆっくり話をしてくれ、こちらの言いたいこともある程度読み取ってくれるはずです。
ただしリスニングもスピーキングも壊滅的に0に近い場合は、現地スタッフが困ってしまうでしょう。
そのために最低限以下の英語力は海外駐在前につけておくべきです。
新米海外駐在員に必要なスピーキング力
中学英語の短い英文で構わないので英語の語順で英語のテンポ(抑揚)で話せること
スピーキングに関しては、さきほどもお伝えした通り、英語は3語でも伝わります。中学英語でOKです。無理に長い英文を話す必要はありません。
むしろシャドーイングと音読で英語のテンポ(抑揚)で話すことを心がけてください。
私の先輩で驚くぐらい日本語英語発音の人がいます。
しかし在米歴が5年目なので英語スピーキングの抑揚は完璧なので、現地スタッフはほぼ彼の言っていることを理解できています。
色々と長い英語を話そうとするのではなく、短い英語でわかりやすく、かつ英語のテンポ(抑揚)で話すことを意識してみてください。
新米海外駐在員に必要なリスニング力
ネイティブスピーカーが70%程度の速度で話して、言っている内容を70%理解すること。
ネイティブスピーカーが普通の会話スピードで話すとめちゃくちゃ速いです。びっくりするぐらい早いです。度肝を抜かれます。
ただしこちらが英語の聞き取りに難があることがわかると幾分はゆっくり話してくれるはずです。(それでも速いですが)
7割のスピードで7割理解できれば会話はまず成立します。間違っても訂正してもらいながら会話を進められます。
コツとしては英語ならではの主語+述語+目的語 or 補語まではちゃんと聞けるようにして、前置詞まで理解することはいったん諦めていいと思います。
例えば以下の例文があったとして
I will be able to discuss the topic with his manager at Sales conference room at 3:00pm.
with, at, atはそれぞれ聞き逃してもだいたい意味はつかめます。
しかも前置詞は強調されないので上級者出ないと細かく聞き取ることはできません。
新米海外駐在員に必要なライティング力
日本(本社)からくる情報を簡単な英語に翻訳できること。
WEB会議用資料をわかりやすい(簡単な)英語表現でメモを作成できること。
現地スタッフは日本本社の情報を必要としています。駐在員はバンバン日本語で送られてくるメールを必要に応じて現地スタッフに英訳して送る必要があります。
面倒くさいかもしれませんが、これをやることで現地スタッフからの信頼度がグッとあがります。
ただこの英訳に時間をかけていると1日があっという間に終わります。
そこで難しい日本語をまずは優しい日本語に変換して、その後英語訳してみましょう。
こうすることでライティング力の必要レベルは落ちます。
またスペルミスはアウトルックは設定で、エクセルはスペルチェック機能で正してくれます。完璧に英単語のスペルを覚える必要はありません。(もちろん覚えるにこしたことはないですが)
新米海外駐在員に必要なリーディング力
前述しましたが、リーディング力は今は磨かなくてOKです。
グーグル翻訳が優秀なのと、日本人は義務教育でリーディングはある程度力が既に身につけているからです。
海外駐在員としてワンステップ上を目指すときに力を入れて勉強しましょう。
- リスニングは:ネイティブが7割の速さで話して7割理解できるレベル
- スピーキング:中学英語でOK。英語の語順と英語のテンポ(抑揚)で話せるレベル
- ライティング:難しい日本語を簡単な日本語に変換し、英訳できるレベル
勉強する前に今の自分の英語力を把握する
英語学習をするうえで、自分の英語力を正しく理解するべきです。
海外駐在員のケースであれば、リスニング力、スピーキング力を測定できるテストが適しています。
レベルチェックをすることで自分の実力を正しく把握するとともに、特に力を入れるターゲット=やることをちゃんと決めましょう。
おすすめはオンライン英会話のレベルチェックテストです。例えばレアジョブ英会話 やネイティブキャンプ で測定することができます。
レベルチェックテストだけでも受ける価値ありです!
海外駐在員が英語会議で発言できるまでにやった実際の英語学習法と順序
いろいろな英語学習をしてきた私がおススメする英語学習方法をここからご紹介します。
正直ここまで来るのにめちゃくちゃ苦労しました。遠回りな英語学習も様々やってきました。
そんな私だからこそおススメできる英語学習方法です!
まず初めに…日常英会話?ビジネス英会話?
繰り返しですが限られた時間の中で、やらないことを先に決めてください。
仕事で英語を使える英語を習得することを優先するのであれば、ビジネス英会話に集中するべきです。
ビジネス英会話の方が上級者向けに聞こえるかもしれません。しかし実際はビジネス英会話は使う表現が限られているため、日常英会話を比べて、覚えることが限られています。
例えば英単語です。自分の仕事に関係する英単語をまずは覚えましょう。
英単語を覚えておくだけでスピーキングが驚くほどスムーズに進みます。
他にもビジネス英会話で使えるフレーズを覚えておくことも非常に役立ちます。
同僚に何かをお願いしたいときは Could you please…? や Do you mind…?
自分の言っていることが伝わったか確認したいときは Does that make sense?
一方で日常英会話は覚えることがたくさんあります。というか日常英会話は定例表現は無く、毎回アドリブで対応する必要があります。
- 使う単語が限られる
- 使う英語フレーズが限られる
- 使う単語は自分が話したいことすべて=多い
- 使う英語フレーズも話したいこと次第=多い
海外駐在前に日本でやるべきステップ
STEP1:簡単な英文法書で振り返り
基礎をやり直すことは必要不可欠です。
基礎があるとないとではその後の英語習得のスピードが大きくことなることを海外駐在の実体験で感じています。
海外駐在後に英語をきちんと話している人は全員英語の基礎=英文法をきちんと理解しています。
あやふやな理解のまま英語学習を進めるのではなく、ここは退屈かもしれませんが、一度簡単な英文法書で基礎をしっかりとさせましょう。
私はしばらく英語から遠ざかっていた中で海外駐在が決まりました。英文法は高校、大学のときに勉強して以来全くでした。
そこでまずは記憶を蘇らせるために英文法を復習することにしました。
当初はいたるところで絶賛されていた「1億人の英文法」を購入しましたが、3日間で挫折しました。「1億人の英文法」は久しぶりの英語学習者にはいかんせんテキストが分厚すぎました。
そこで10時間で復習する本というタイトルにひかれて「中学3年間の英文法を10時間で復習する本」を購入することに。
タイトル通り、基礎内容をカラーでわかりやすく説明してくれていました。必要最低限の情報をムダなく教えてくれる良本です。
”10時間”のタイトル通り10時間程度で読み終わりました。その後、もう2周回しました。
その後もライティングの際に迷うことがあれば、この本で検索して修正する運用です。
この本にこだわらず、書店で手に取って、読破できそうなお気に入りの1冊を見つけましょう!
STEP2:英単語
英単語は英語学習中に知らない単語に出会い、調べ、理解し、使ってみて覚えることが一番記憶に定着します。
よって中学、高校でそれなりに英語の授業を受けてきた人は、最初は英単語帳は買わずに学習を進めてもらっても問題ないです。
もしくは高校生の時に使っていた単語帳が残っていればそれを毎日少しずつ見て、口に出してみてください。
書いて覚える必要はありません。スペルを全部間違いなく覚える必要も無いです。やらないことです。
ただし英単語学習はスキマ時間活用に最適です。5分程度の短い時間でもササっと勉強することができますね。
mikanやDuolingoといった定番アプリは使ったことがありましたが、個人的にはあまり長続きしませんでした。
結局私が購入した英単語帳はDUO 3.0です。この単語帳は海外駐在してから非常に優秀な単語帳だとわかりました。
DUO 3.0の例文は仕事中によく聞く表現が多いです。多くの単語を例文に詰め込むことに注力されたかと思いきや、ネイティブスピーカーの会話表現があふれています。
「DUO 3.0 / CD復習用」は車通勤時や電車通勤時にシャドーイング(電車内では口パク)することでDUO 3.0のポテンシャルを最大限引き出してくれることでしょう。
STEP3:スピーキング(瞬間英作文、フレーズ集テキスト、音読)
スピーキングは瞬間英作文テキストとフレーズ集テキストはマストです。
瞬間英作文
瞬間英作文はスピーキングの学習で本当にやって良かったと心から思っています。
簡単な英語を使って英語の語順で話す習慣をつけられるからです。
日本語と英語の大きな違いは語順です。英語の語順に慣れること、主語を意識することが非常に大事です。
私が使ったテキストは最も有名な「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」になります。
英文法毎にパートが分かれており、英文法の復習をしながら、スピーキングの練習ができます。
このテキストは音声CDを使うことで効力を最大限発揮します。
音声は日本語→英語ですが、日本語の後に程よい時間があります。この時間で頭をフルに活用して家英語の語順で並べて口に出す練習をしてください。
最初は脳に負担がかかりどっと疲れます。しかし何度かこなすと次第に脳と口が慣れてきて、英語を話せるようになってきます。
フレーズ集テキスト
フレーズ集テキストは本屋で気になった1冊をぜひ購入してみてください。(いっぱい表現があるからと言って分厚いテキストを買う必要はありません)
フレーズが口から自然と流れるように出てくるぐらいまで練習してください。
具体的には、私はテキストを読みながら声に出してシャドーイングする。そしてスキマ時間に音声CDをiPhoneに入れてシャドーイングしていました。
口から出てくるようになると、現地スタッフと話しているときに、頭の中で日本語→英語に変換せずに、そのまま英語が出てくるようになります。
私は英会話なるほどフレーズ100、英会話ペラペラビジネス100、この2冊を徹底的にやりました。どちらもフレーズはそこまで多くありませんが、使える表現ばかりです。
「英会話なるほどフレーズ100」では…
例えばGo ahead(どうぞ)というフレーズはアメリカで毎日最低1回ぐらいは使っています。
WEB会議で話すタイミングがかぶってしまったとき”You go ahead”と言って譲ったり、”Can I ask you something?”と聞かれたときに”Sure, go ahead!”と言ったりです。
“Almost”=「惜しい、あと少し」という表現も日本語でも頻繁に使いますよね。
「英会話ペラペラビジネス100のフレーズ」では…
What if S + V=SがVだったらどうする?はWhat if he does not reply back to us tomorrow?(明日彼から返事が返ってこなかったらどうする?)といった感じで使えます。
For now=とりあえず、なんて普段の日本語で頻繁に使いますよね。I will wait and see for now. (とりあえず様子をみてみるよ)
フレーズが短いので覚えやすく自然と口から出るまで脳に刷り込んでください。
音読
英語学習者界隈では必ずと言っていいほどおススメされている音読です。
もちろん私もやりました。リスニングが鍛えらえるとご紹介されている方もいますが、基本的には音読はスピーキング力向上だと思います。
英語の語順で話すことが頭に刷り込まれます。音声CDを聞きながらスピーキングすることで英語のテンポ(抑揚)で話す練習になるからです。
教材はなんでもいいと思いますが、何をやっていいか分からない人は定番の「みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング」で問題ないと思います。
みるみる…を使った音読方法は別記事でご紹介予定です。
STEP4:総合強化(オンライン英会話、海外ドラマ)
海外ドラマ(Friends, How I Met your Mother)
スピーキング、リスニングを総合的に強化したい場合は、海外ドラマをオススメします。
海外ドラマ学習法の良いところは”勉強”にならないところです。Friendsを楽しく見て、言っている英語を理解する中で気づいたら英語が上達していきます。
私は海外ドラマのFriendsをメインでリスニングとスピーキングの練習をしていました。
Friends学習は英語ペラペラの海外駐在前任者に教えてもらいました。
その方は大学卒業後に単身アメリカへ旅立ちMBAを取得した人なんですが、MBA留学前はFriendsで英語を習得したと言い切っていました。むしろFriends以外やっていないと。
当時DVDで何度も見返してずっと出演者のマネをしていたそうです。これが英語上達の秘訣ですね。
当時はわからなかったですが、Friendsは初心者向けでわかりやすい英語で話してくれています。海外駐在前のリスニング練習にはもってこいだったと思います。
英語表現が古いなんて言われていますが、古いかどうかなんて私たちでが気にすることではないです。たとえ古かろうと伝わればOKなんです。
英語が古いとかの心配は、英語上級者が気にすることなので、海外ドラマがすんなりリスニングできるレベルになったら考えましょう。
もう一つおすすめの海外ドラマはHow I Met Your Motherです。
これもジャンルはシットコムでFriendsと同じジャンルです。ややFriendsより設定が現代化されています。出演者の話す英語がわかりやすく、ストーリーも非常にひきつけられます。
英語学習でおすすめの海外ドラマは、間違いなくFriends と How I Met Your Motherです。
オンライン英会話
オンライン英会話もリスニングとスピーキングを総合的に強化できます。
会話形式であることから、英語会議に近い環境になるため、最も効率的に目標を達成できる勉強法です。
数あるオンライン英会話でネイティブ英語を聞き取ることを目標とするのであれば、価格と先生の室から「Cambly」一択です。私もずっと使っていました。
ネイティブの先生がほぼ選び放題で、さらにTESOL(Teaching English to Speakers of Other Languages)といった英語を教える資格をもった先生の数の多さに驚きました。
費用もほかのネイティブ英会話より抑え気味です。(アジアなどの海外移住しているネイティブ先生が多いからだと思います)
私が使い始めたときは、教材が少なくどうしてもフリートーク中心になっていましたが、今では使える教材が増え、もう欠点はなくなりました。
英会話レッスンをビデオ録画することができます。実際に私も使ってみて自分の英語の発音の悪さを客観的にチェックすることができました。
録画機能はちょっと恥ずかしいですがおススメポイントの1つです。
今すぐ無料トライアル!【Cambly(キャンブリー)】- まずは基礎を振り返る英文法参考書
- 英単語は中高で単語学習を真剣にやってこなかった人は必要
- 瞬間英作文で英語の語順で話すことに慣れる
- 総合力をつけたいのであれば海外ドラマとオンライン英会話
最後に
みなさん英語会議が発言できるようになるという海外駐在員いっぱしになるために、やること・やらないことを事前に決めましょう。
そういっても実際英語勉強をやっているうちに、あの勉強法が良い、この勉強法はあまりよくないと目にすることもあると思います。
そんなときは目的・目標を忘れずに。まずはいっぱし駐在員として英語会議で堂々と意見を出せることを目標にやってきましょう。
いきなり高いレベルを目指すのではなく、まずは低いレベルでもいいので、成功体験を積み上げていきましょう。
この記事は私の伝えたいことをまとめた記事になったので、かなりのボリュームになりました。
今後この記事をもとにいろいろな記事を書いて具体的な勉強法を補足していきます。
乞うご期待を!
海外駐在前の皆さんの不安が少しでも取り除かれ、よし!英語勉強を始めよう!というきっかけになることを目指していきます。
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