海外駐在前の準備期間の限られた期間で、海外赴任者レベルの英語を身に着ける必要がある方、
最短で海外駐在員として必要な英語力を習得したいと思っている方。
時間が無い中で一体どんな勉強をすればいいんだー
海外駐在員ってどのぐらい英語ができればいいんだー
限られた時間の中で目標を見失わずに必要な勉強だけに集中しましょう
この記事では30歳から英語学習を始めて、31歳からアメリカ駐在開始、駐在4年目で英語の会議を仕切っている私が「海外駐在員準備中の方が英語学習で事前に知っておくべきこと」を解説します。
海外駐在前の英語学習ロードマップをこちらの記事にまとめています。こちらも併せてご覧ください。
結論
ズバリ上に書いた5点が海外駐在準備中の方が英語学習で事前に知っておくべきことです。
詳細はここからご説明いたします。
理想の姿と現状を明確化し、やるべきことを具体化しておこう
理想の姿をハッキリと
このブログを見ている皆さんは、海外駐在を5-6か月もしくはそれ以内に控えている方。、またはすぐに英語を習得する必要のある方だと思います。
みなさんが英語を勉強する、しなくてはならない理由は何ですか?
ズバリ海外駐在員として「現地スタッフと不自由なくコミュニケーションが取れる」「英語の会議で発言ができるようになる」ことだと思います。
海外駐在をして思うことは、大企業の赴任者は、海外留学や海外経験豊富な人が海外駐在に選ばれることがほぼ当たり前です。
一方で大企業と言えど年間売上げ500億から5,000億円ぐらいの企業の駐在員は、駐在前から英語に不自由なくペラペラな人は稀な印象です。
駐在直後から「現地スタッフとの英語会議でバンバン発言できる人」はほとんどいないと思います。
そこでみなさんの目的は海外駐在前に「英語会議で発言ができるようになること」といったんセットしておきたいと思います。
もしほかに業務上、明確な英語レベルの目標があればそちらを優先していただいて構いません。
現状の自分は?
その目標がセットしたあとに果たして今自分はどのレベルにいるでしょうか?
- 英語の会議に出席したことはありますか?
- 英語の会議で英語は聞き取れましたか?
- 英語の会議で英語で発言できましたか?
つまり自分の今のレベルをちゃんと把握することから始めましょう。
- 英語の会議に参加したことが無い → まずはオンライン英会話でネイティブとディベートしてみる
やってみたけど…
- 英語の会議で10%程度しか聞き取れなかった → リスニングに専念
- 英語の会議で単語を並べてしか話せなかった → スピーキングに専念
やるべきことを具体化
現状がわかればあとはやることを整理するだけです。
現状の自分に向き合った時に、ほとんどの方は、リスニングとスピーキングを課題を感じたことでしょう。
特に苦手意識を持った方を中心に英語勉強を始めていくべきです。どちらも危機感を感じたらもちろん両方やっていってください。
ただここで言えることは、大半の人はリーディングをライティングに危機感は持たなかったと思います。
この気づきが非常に重要です。
リーディングとライティングの勉強は後回しにしちゃってください。
海外駐在後の余裕が出てきてからTOEICの勉強を始めるときぐらいまで何もやらなくてもOKだと思います。
リスニングとスピーキングに特化しよう(×4技能を満遍なくレベルアップ)
英語4技能とは以下4つのことを指します。
- リスニング
- スピーキング
- リーディング
- ライティング
目的を意識せずに周りが推奨する英語勉強をひたすらトライするとこの4技能をまんべんなく上げることになります。
海外駐在前準備のようなケースは今までもご説明してきた通り、リスニングとスピーキングに特化するべきです。
個人的に以下の割合で英語を勉強することをおすすめします!
リスニング⑤:スピーキング④:ライティング①:リーディング⓪
このぐらい極端に振り切ってください。
限られた期間の中で、どれもまんべんなく伸ばそうとすると、どれも中途半端になってしまいます。
それならばリスニングに特化していたり、スピーキングに特化している方が、海外で働いてからの伸びも大きいです。
リスニング、スピーキングともにコミュニケーションスキルの1つです。
どちらかがあれば積極的に現地スタッフとコミュニケーションをとろうとする自信となるからです。
なお海外駐在準備の人がリーディングを必要としない理由は以下記事に詳細をまとめています。
ビジネス英会話に特化しよう(×日常英会話→ビジネス英会話)
一般的に日常英会話の上にビジネス英会話が位置すると思っている人が多いですが、間違いです。
かくいう私も日常英会話を先に習得してから、英会話の土台が形成されてから、ビジネス英会話を学ぼうと思っていました。
ビジネス英会話ができる人は雲の上の存在だと。
しかし実際はビジネス英会話の方が断然習得しやすいです。
なぜなら、ビジネスでは環境がある程度固定されているため、会話で使う英単語と表現(フレーズ)が限られているためです。
例えば、エンジニアは会議では、設計に関して、議論することがメインになるでしょう。
その場合、設計に関する英単語と英語の表現をさえマスターしてしまえば、意外と会話ができてしまいます。
さらにある程度自分の仕事に関する知識のバックグランドで聞き取れなくても、脳内で補完できる部分もあります。
一方で日常英会話がはありとあらゆる状況の中で、英会話をしていかなくてはなりません。
そうなると覚える英単語や表現(フレーズ)が無限にあるため、覚える範囲が膨大です。
仕事中とは異なる、全く予期せぬ中で予期せぬ会話が始まることがあります。そうなるともはや何を会話しているかついていけなくなります。
ビジネスで英語が必要な人は、まずはビジネス英語にフォーカスを当てて、絞って勉強するべきです。
仕事に関係する専門英単語を覚えよう
上記でビジネス英語を優先することをおススメしましたが、具体的には「仕事に関係する専門英単語」を徹底的に覚えるべきです。
使える英単語が増えるとスピーキングがぐっとレベルアップします。
専門英単語が使えるようになると、仕事で現地スタッフとの会話がぐっとラクになりました。
英単語が分からないと遠回しな表現で補足説明をしながらその単語にたどり着く必要があります。ただ専門的な英単語を知っていると、一言で終わらせることが可能です。
いろいろな英単語を片っ端から習得することは私はおススメしていませんが、自分の仕事の専門英単語に集中して覚えることは推奨しています。
私は製造業の会社員だったので以下の2冊を購入し、この英単語を叩き込んでおきました。
現地スタッフもこの2冊のテキストに使われる表現を普段から使っています。
いきなり自分でスピーキングで使うのは難しいです。
しかし現地スタッフが使っていたのを聞いて「あっ、今言っていたdefectって不良のことだ!」とリスニングから入って覚えて、使うようになることが自分は多かったです。
繰り返しになりますが、ビジネス英語は範囲が狭いので覚えやすいです。
アウトプット中心の英語学習にしよう
日本人社会人におすすめのバランス
「アウトプット7:インプット3」がちょうどいいバランスだと思います。
日本人はテキストを使った単語・イディオムや文法の勉強をしがちです。そうですよね。これが今までの日本の英語教育で教わってきたやり方だからです。
ただ残念ながら一生懸命インプットしても「使える英語」にはなりません。
それはアウトプットが不足しているからです。
英語学習初心者はまず頭の中で日本語→英語に変換することになります。私は瞬間英作文でスピーキングの基礎を構築したので、この方法は間違っていないと思います。
日本語の語順ではなく、英語の語順で頭の中で英単語を並び替える作業をします。
この作業は脳に非常に負担がかかりますが、これを繰り返してスピーキングすることで、次第に自然と英語が出てくるようになります。
スポーツ選手が繰り返し練習して体が自然と動くようなるように、英語のスピーキングでも繰り返し練習することで頭と口を慣れさせる必要があります。
このアウトプットが足りないと英語が話せないです。
英語を聞き流すだけで英語が話せるようになる教材が一時期流行りましたが、そんなうまくいくことはありません。
あたりまえのことですが、このアウトプットの必要性に気づいていない方が多いです。
日本人はインプットは既に十分
日本人は高校受験、大学受験で多くの英語のインプットを経験しています。
忘れてしまった人も基礎は十分についているので、文法の簡単な参考書を1周すればほとんどを思い出すはずです。
それでもなお日本人はインプットをやりたがる傾向にあります。なぜでしょうか。
それはインプットの方がやりやすいからです。
そりゃ人間、つらい方より、やりやすい方を選びますよね。
インプットは読んでいるだけでやったつもりになれます。
アウトプットは日本語脳を無理やり英語脳に矯正する作業をすることになります。
またリスニングとスピーキングのアウトプットには相手が必要です。一人では完璧にやりづらいです。
こういった点で日本人はインプット中心の勉強に陥りがちですが、もうインプットは十分なのでアウトプット中心にやっていきましょう。
アウトプットせざるを得ない状況を無理やり作り出そう
英語をアウトプットしなくてはならないと思いながらインプットの勉強をすると、インプットへの集中力と記憶力が格段に高まります。
私は英語が会議の前は、簡単な英語メモを必ず作ります。メモ作成=インプット、実際の会議での説明=アウトプットです。
このようにすることで使える英語を増やしていくことができます。
ではどうやってアウトプットしなくてはならない環境を作るか、を考えましょう。
普段英語の会議がある方はぜひ上記内容を実践してください。英語会議が無い方はオンライン英会話など英語を無理やり話す機会を作りましょう。
これはオンライン英会話を最大限有効活用するコツにも繋がります。
オンライン英会話のレッスン前には必ず自習して何を話すか簡単にでいいのでメモを作成してから臨みましょう。
もし自習せずメモなしでレッスンを受けると、結局今まで自分が使ってきた表現の世界だけで会話することになります。
そうなると表現や単語の知識を広げることができませんね。
アウトプット前提のインプットを繰り返すことで、インプットの効率を最大限にしましょう。
オンライン英会話学習法:【アメリカ赴任予定者必見!】駐在前に効果のあったオンライン英会話活用術
まとめ
この記事では海外駐在準備中のみなさんが英語学習で事前に知っておくべきことを5つ挙げました。
この5つを理解したうえで、英語学習を進めていけると、最短で英語習得ができるようになると思います。
英語学習は先が見えず、なかなか自分の成長が分かりづらい時期もあります。
しかし、自分の目標や目指すものを見失わずに、ブレずに学習を続けると必ず成果は見られるようになります。
あれこれといろいろな勉強法に手を出さずに、自分の信じたことをやり通しましょう。
ではまた次の記事でお会いしましょう!
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